2023年9月から2024年1月まで約5カ月間,本学総合科学部の学生古川翔琉さんは、エジプトのカイロ大学で交換留学生として学びました。古川さんは、それ以前にインドネシアへの短期派遣プログラムに参加し、次のステップとしてセメスター留学を検討していました。その時期に本学に交換留学生としてやって来たカイロ大学の学生、ハニーさんと国際交流サークルやチェスを通して交流を深め、元々、砂漠気候での植生に興味があったこともあり、カイロ大学への留学を決めました。渡航前には本学でアラビア語の初級コースを履修し、現地の言葉や文化を学び、留学に備えました。
カイロ空港に到着すると、ハニーさんが迎えに来てくれていました。初めてのエジプトで一抹の不安がありましたが、ハニーさんの笑顔を見て、安心しました。その後もハニーさんが水先案内役となり、地元の食堂や、チェス・クラブに連れていってくれたおかげで、古川さんは現地の生活に馴染むことができました。
カイロ大学は、学生数が20万人を超える大規模大学です。古川さんはカイロ大学の農学部で環境について学びました。受講したコースは英語で実施されたこともあり、ザンビアや南スーダン等からの留学生と共に学びました。また、戦後の広島の復興に関する動画をエジプトの学生に見せて、意見交換を行い、平和の大切さを伝える活動も行いました。お休みには、エジプトの史跡や他の街も訪問し、エジプトの重層性、多様性に触れることができました。
エジプトでは、周囲に日本人がいない中、日々様々な問題に直面しましたが、エジプト人の学生にサポートしてもらい、古川さんは柔軟に粘り強く困難を乗り越えていく力を身につけました。帰国後は積極的に、海外からの留学生のサポート活動に関わってくれています。
古川さんは、その後、2024年8月にはインドへの短期派遣プログラムにも参加し、地球規模の課題への取組について学んでいます。
本学での国際経験を礎に、古川さんが専門性を磨き、友情の輪を拡げ、将来、世界で活躍することを期待しています。